こんにちは。
ウェブメディア「100人で子育てをすることにしました。」にお越しくださり、ありがとうございます。
この場所は、子育てや生きることの孤独、そして喜びと向き合いつつ、偶然出会えた誰かと手を取りあいながら、子育ての日々を紡ぎなおすことを目的としたメディアです。
この場所に込めた思い
編集人であるわたしは、過去に約一年ほどひとりで子育てをしていました。このメディアは、当時の日々を振り返りつつ、おなじように「弧育て」に奮闘する人たちと心の交流を図ることができたらと思いながら作っています。
ひとりで子育てをしていた当時、子どもたちはまだ3歳と0歳でした。とくに次男はまだ半年にも満たなかったこともあり、とても大変な母子生活のスタートでした。
長男は急速に自我が芽生え、ところかまわず自己主張してきます。0歳の次男からは常に目が離せません。毎秒ごとに散らかる部屋。トイレットペーパーの滝、ティッシュペーパーの雪、麦茶の雨垂れ……。そしてエンドレスに発生する家事。体力的にも精神的にも、いつもギリギリのところをさまよっていました。しかし当時は家族が一緒に暮らせない事情があり、母子3人で何とかやっていくことにしました。
そうして試行錯誤の日々がはじまりました。家事負担を見直したり、少しずつ周囲の方々に助けていただいたり。そんなふうに一日一日を乗り越えていくなかで、ある日ふと振り返ると、なんと総勢100名を超える方々になんらかの形で関わっていただいたことに気づきました。
その道のりをnoteに綴ったところ、多くの方にご覧いただき、たくさんの反響をいただきました。
もちろん、100名以上もの方々にいつも深く関わっていただいていたわけではありません。時々あいさつを交わす程度の方もいれば、一期一会の出会いも含まれています。それでも、日常のなかでたった一言でも挨拶を交わせる誰かがいることのありがたさ。それを知ったのは、100人で子育てをするようになってからでした。
今はふたたび家族で暮らせるようになり、母子だけの生活は一旦幕を閉じました。
それでも、あの日々のことは過去にならないまま、ずっとわたしの心のなかにあります。まるでわたしの一部になってしまったかのように。
そうして気づくことがあります。
それは、当時と今では子育てを取り巻く環境が変わっていないということです。
子育てに関する悲しいニュースやエピソードは尽きることがありません。母親の孤独、子育てにまつわるさまざまな負担、ワンオペ問題、そして虐待。その根底には、社会の構造的な問題もありますが、個人にとって一番深刻な問題はやはり孤独です。
もちろんこれはすぐに変わる問題ではありません。でもそれを前提に、わたし個人にできることは何だろうと模索しつづけています。今まさに孤独や孤立に苦しんでいる人たちにどのような言葉をかければいいのか。同じ経験をもつ者として(そして今でも絶賛ワンオペ中の当事者として)どのような発信ができるのか。
それを模索する一歩として、この場所を活用していけたらと思っています。
よろしければ、皆さまのお声も聞かせてください。
母子生活をしていた当時、いつも感じていたのは、「一瞬でいいから誰かと心を通わせたい」「独りじゃないと思いたい」ということでした。この場所で皆さんと心の交流を紡ぎながら、互いにそのことを確認しあえるような場になればと思っています。
弧育てから、外にひらかれた「公育て」へ。そして、人との温かな交わりのなかで子どもたちを育んでいく「交育て」へーー。
その一歩を、今日あなたと踏み出すことができたら幸いです。
編集人 岸 志帆莉
「100人で子育てをすることにしました。」はこんな場所です
メディア「100人で子育てをすることにしました。」は、
「弧育て」から外へひらかれた「公育て」へ、そして人との温かな交わりのなかで子どもたちを育んでいく「交育て」へ
をテーマに、偶然出会えた誰かと手を取りあいながら、子育ての日々を紡ぎなおすことを目的としたメディアです。
具体的には、次のような構成になっています。
💐 ふりかえる ーMy stories
わたし自身が弧育てから「公育て」へ、そして人々との交流のなかで子どもたちを育んでいく「交育て」へと歩んでいった日々を振り返りながら、孤独と向き合うことの意味や人との交わりのなかで生きていくことの意味について考えていきます。
💐 会いに行く ーInterviews
「公育て」や「交育て」をすでに実践されている方や、脱・弧育てにかかわる活動をされている方々へ会いにいき、お話を伺っていきます。
💐 対話する ーYour stories
このメディアに来てくださったあなたの声を受け取っていきます。弧育ての葛藤、迷い、不確かさ。あるいは人々とのあたたかい交わりのなかで「交育て」をしていくよろこびーー。あなたの経験や想いを聞かせてください。
💐 考える ーColumns
子育てを外へ開き(公育て)、さらに人々との交わりのなかで子育てをしていくこと(交育て)について考えるきっかけとなるような読み物をお届けしていきます。
💐 つながる ーGet in touch
あなたの声を受け取るための投書箱です。「100人で子育てをすることにしました。」では、皆さまとこの場所を作っていけたらと思っています。弧育てへの葛藤や、公育て(交育て)の実践まで、あなたの声を聞かせてください。いただいた内容は、わたし自身が受け止めたうえで、こちらのメディアでご紹介していきます。(内容によっては、ご紹介を遠慮させていただく場合もあります。何卒ご了承ください。)
編集人について
岸 志帆莉|Shiori Kishi
昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員/文筆業
【略歴】
1986年東京都生まれ。大学卒業後、出版社に勤めながら英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(M.A. Education)およびパリ第五大学大学院(M.Sc. in Educational Technology)を修了。2021年より現所属。
専門領域は教育学(成人学習、教育のデジタル化、大学オンライン化等)。
著書:『海外大学院にオンライン留学しよう』(近代科学社)
【メディア立ち上げに至った背景】
2022年、夫の転勤をきっかけに約一年ほど母子3人の生活を送る。
弧育ての負担により心身に不調を来したことをきっかけに、子育てを外へ開くことを決意。地域のサポートネットワークや、家事代行や育児支援にかかわるサービスなどを取り入れながら、人々との交わりのなかで子どもを育てる「交育て」への道のりを歩みはじめる。この経験から、子育てを外に開くこと(公育て)や、人々との温かな交わりのなかで子育てをしていくこと(交育て)が、親だけでなく子どもたちにとっても有益であることを実感し、その輪を少しでも広げるべく、この場所を作ることを決意。
現在、中国・江蘇省在住。2児の母(5歳および2歳)。
note: https://note.com/shiori_kishi
Twitter: https://x.com/shiori_kishi
Instagram: https://www.instagram.com/shiorikishi1140
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