「やめ家事」で家事をテコ入れする ―「100人で子育て」への道のり #1

こんにちは。


前回まで、「弧育て」をしていたころの挫折や、それをきっかけに育児をようやく外へ開くようになったエピソードなどをお話ししてきました。

いろいろなことが重なり、「やっぱり一人で『弧育て』をしてちゃいけない、外の世界とつながりたい、誰かを頼らなきゃ」という思いになり、少しずつ行動していくわけですが……


そこで、はた、と立ち止まります。


もちろん人に頼ることは必要なんだけど、その前に私……そもそも今の生活のなかで結構ムダなことしてない?


ということです。


誰かの力を借りようと思ったとき、まず考えたのが家事を頼ることでした。育児関係のタスクは授乳やお風呂など属人的なものが多く、すぐに切り分けるわけにもいきません。ただ家事なら、私自身がやる必要のないことがたくさんあります。


そこで「じゃあまず家事から頼ってみよう」と思い、どのタスクを外注するか考えはじめるわけですが、そこでふと気づきます。


「これって本当に必要?」


という家事がとても多いことに。


たとえば、

・部屋の片付け

(→子どもの安全さえ確保されていれば、毎日きれいに片付いてる必要ないのでは?)

・部屋の掃除

(→死なない程度に衛生が保たれていれば、毎日する必要ないのでは?)

・お風呂掃除

(→毎日湯船につかる必要はないよね?)

・夕食の調理

(→栄養バランスが取れていて塩分等も配慮されていれば、必ずしも自炊する必要ないよね?)

・食器洗い

(→そもそも食洗機に入りきらないほど食器使ってるのなんで?)

・洗濯物をたたむ

(→シワにならなきゃいいよね?)

・買い物

(→買い物自体は必要だけど、移動時間がもったいない……)


せっかくお金を払って誰かの協力を得ても、そもそもやる必要のないことだったらお金も時間も無駄にしてしまいます。それに、誰かに来てもらうといっても、さすがに毎日来てもらうわけにもいきません。結局自分でやらなきゃいけない日のほうが多いのです。となると、まずは必要のない家事を徹底的にカットすることの方が先だ~~!!


ということで、いま流行りの「やめ家事」に着手した結果がこちらです。


わたしのやめ家事アイデア

・部屋の片付け

 →部屋を片付けるのは一日一回のみ。日中はせず、一日の終わりに一度だけ。目指すレベルは「自分が嫌にならない程度のきれいさ」(=床に多少ものが転がってても気にしない)。

・部屋の掃除

 →数日おきでOK。目指すレベルは「死なない程度の清潔さ」を保つこと。

・お風呂掃除

 →しんどいときは湯を張らなくてOK、湯を張らなかった日は風呂掃除をしなくてOK、というルールにする。

・夕食の調理

 →スーパーや八百屋の惣菜を活用し、自炊する日を減らす。またレンチンでパスタを茹でられる便利器具などを導入して、調理自体も手抜き&時短を目指す。出前なども積極的に活用する。

・食器洗い

 →使う食器は食洗機に入る分だけ、というルールにする。手では洗わない。コップくらいなら翌日に回してもOKというルールにする。

・洗濯物をたたむ

 →ハンガーを有効活用し、たたむ手間を極力なくす。そもそもシワになりにくい衣服を買う。さらに家族それぞれの洗濯かごを導入し、シワが気になりにくいもの(タオルや下着等)は投げ込み式にする。

・買い物

 →平日はネットスーパーやオンラインストアで買い物をし、移動時間を節約する。


このように、少しでも不要と思った家事は容赦なくカットしていきました。その結果、家事の総量が減り、体への負担も多少マシになりました。自分の価値観を変えるだけで、生活ってこれだけ変わるんだなぁとあらためて感じました。


体の負担が減っただけでなく、子どもとの時間が増えるなど、他のメリットもたくさんありました。とくに出前や惣菜は、我が家の場合は子どもたち(とくに長男)がむしろ喜びます。プロが作る料理はやっぱりおいしいんですよね。いつもと違うメニューが出てくるし。


考えてみれば、私が幼かったころも出前の日は正直うれしかったです。もちろん親が作ってくれる料理も大好きなのですが、プロが作る料理はなんだか特別感があるし、親もリラックスしてて家族の会話も弾むし、いいことしかなかったなぁと思います。


さらに、以前は洗濯物をたたんでいる最中、ハイハイ中の次男によって崩落させられる被害が多発していました。しかし洗濯物をたたむのをやめてからはそういう事もなくなりました。それによりイライラも減り、心の平安が訪れました。


こういうふうに、トラブルを未然に防ぐために環境を整えることを「環境調整」というのですが、他にもトライしてみた環境調整の事例はいくつかあります。次回の記事では、そのあたりについてお話ししたいと思います。

100人で子育てをすることにしました。

メディア「100人で子育てをすることにしました。」は、 "弧育てから「公育て」、そして人との交わりのなかで子どもたちを育んでいく「交育て」へ" をテーマに、偶然出会えた誰かと手を取りあいながら、子育ての日々を紡ぎなおすことを目的としたメディアです。