こんにちは。
前回、「やめ家事」によって家事の負担を減らしていった工夫などを振り返りました。
そのなかで、「洗濯物をたたむのをやめたら、ハイハイ中の次男に妨害されなくなりイライラが減った」というエピソードをお話ししました。
このように、トラブルを未然に防ぐために環境を整えていくことを「環境調整」といいます。自宅の環境を調整することで、家事負担を抑えられるだけでなく、よりよい親子関係を育むことにつながると言われています。
今日はそんなすばらしい「環境調整」について、当時わたしが実際にやっていたアイデアを一挙にご紹介したいと思います。
私が実際にやっていた環境調整のアイデア
・とにかくものを減らす
まず、そもそも家が散らかるのはモノが多すぎるからだというシンプルな事実に行きつきました。そこで、まずはモノを減らし、散らかりにくい部屋を目指すことにしました。
そういう視点で家を見回してみると、いらないものや役目を終えたもの、そもそも用途がよくわからないものなど……結構いろいろあります。いらないものは徹底的に断捨離し、無くてもなんとかなりそうな物も思いきって処分することにしました。
・すぐに使わないものはいったん奥へしまう
また、将来必要になるけど直近では使わないようなものも、一旦すべてクローゼットにしまうことにしました。安いものだったら人に譲るなどして一旦手放し、必要になったタイミングで買い直すことにしました。
・おもちゃは最低限に減らす
子どものおもちゃも思いきって整理しました。室内に置くおもちゃはプラレールとブロック、ぬいぐるみの3点だけに。ほかに次男のために質のいい積み木セットを一点だけ残しましたが、これも遊べる時期が来るまでしまっておくことにしました。おもちゃの数が減ったことで家の荒れ具合がかなり改善されました。さらに、本当に納得のいくおもちゃだけを子どもに与えているという安心感にもつながりました。
・ゴミ箱もひとつに統一し、子どもの手が届きにくいところへ移動する
自宅内に複数あったゴミ箱もひとつにすることで、ゴミ回収&ゴミ出しの負担を減らしました。さらに赤ちゃんの次男がゴミを漁らないよう、手の届かないところへ移動しました。
・育児用品はすべて一箇所に固める(導線をシンプルに)
おむつやおしりふき、保湿クリームや衣服など、子どもに関わるすべてのアイテムを一箇所にまとめ、導線をシンプルにしました。これにより、一日の移動距離がけっこう減りました。
・棚にはすべてチャイルドロックをかけ、触ってほしくないものは中にしまいこむ
あと、家中の棚という棚、扉という扉にチャイルドロックをかけました。子どもが自分で開けられないようにすることが目的です。赤ちゃんって戸棚が大好きですよね……。うちも以前、次男が扉を開けてはものを出すといういたずらをよくしていました。しかしロックをかけてからそういうこともなくなり、心の平安が訪れました。
・いたずらしやすいものは手の届かないところへ移動する
そのほか、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなど、子どもにいたずらをされがちなアイテムもすべて高いところに移動しました。以前はよくティッシュペーパーの雪が室内に舞っていたものですが、そういう景色もとんと見られなくなりました。
・リモコンなど、無くなったら困る小物は一箇所にまとめる(紛失防止)
あと、赤ちゃんの大好物といえばリモコンですよね……。そこであらゆる家電のリモコンをひとつのバスケットに入れ、子どもの手の届かないところに保管することにしました。これによりいちいちリモコンを探す手間がなくなり、時短&体力のセーブになりました。
・手拭き用のタオルはクリップで留めて固定する(いたずら防止)
さらに次男がつかまり立ちをするようになってからは、手拭き用に下げているタオルを引っ張って遊ぶようになりました。これを防止するため、タオルは横からクリップで留めて固定するようにしました。ほかにも固定することでいたずらを防止できるものは、すべて固定しました。
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このように書き出してみると数こそ多いのですが、それぞれは簡単かつシンプルなことです。でも一つひとつ地道に取り組むことで、生活の質がぐっと上がりました。
ちなみに「環境調整」という言葉は、以前に区の子育て講座へ参加したときに知りました。自宅の環境を調整することで、子どもに禁止や否定の言葉を使わずにすみ、親子の関係を育むことにつながることを学びました。そもそも多くのトラブルやイライラのもとは環境調整によって事前に防げるということも知り、視界がぱっと開ける思いでした。
子育て講座で学ぶ以前から何気なくやっていたことではありますが、「環境調整」という言葉を知ったことで、より戦略的に家の中を整えられるようになったと思います。無意識にやるのと、知った上でやるのとではやはり違います。小さいお子さんがいるご家庭では、試してみられてはいかがでしょうか。
ただ、そうはいってもひとりで2人の幼子を育てる我が家です。楽になるといっても、やはり限度があります。繰り返すようですが、幼子が2人もいると、家は毎秒のように荒れていくのです……。予測不可能なことも頻繁に起こります。ある程度改善できることはわかったけど、やっぱりワンオペで育児と家事をしていくには限界もある。それがもうひとつの結論でもありました。そこで、ここからは慣れないながらも少しずつ人を頼ってみることにしました。
ということで、次回からは、少しずつまわりの力を借りながら子育てをしていった日々を(ようやく)振り返ります。
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